かまど金
子供の教育の現場が変わりつつある。
急に変わったわけではないが、
ゆとり教育の制度がやっと身を結び始めたのではないだろうか?
総合学習とよばれ、
自ら学び、自ら考え、解決する力や、学び方、ものの考え方などを身につけさせる
という考えのもと、
色々な体験型学習を経験させる教科が増えたのは記憶に新しいが、
実際のところうまく機能していたかどうかは疑問であった。
それは何故なのだろう?
何かをする際、画期的な制度を打ち上げる事は必要だが、
それには理想とする目標に対して、
確実な手法、バイアス、指導などいくつかの条件が整ってこそ、
そうして、実際に現場で行われた事に対して、
冷静にかつ客観的に評価検証を行い、
計画の練り直しや、補正を行う事で成果が大きなものとなるのではないだろうか?
形だけにとらわれて、中身の無いシステムを作り上げてしまうと、
その理想とする目標が形骸化され、成果も見えないものとなっている。
京都市で近年行われてきた手法は、
その検証システムとして、「学校評価システム」と「教員評価システム」を取り入れている。
それが、プラスのモチベーションを作り上げてきたのではないか?
随分前になるが、大学の頃とある京都の公立高校を拝見した事があるが、
正直に申し上げて当時の公立高校は生徒も教員も目に余るものがあった。
現状に甘んじてなんら革新的な行動は無かったように見える。
「堀川の奇跡」と呼ばれる堀川高校の高校改革のパイロット校としての位置づけは、
当時、その卒業生と交流した経験からすれば、なんら不思議ではない。
すごく変わったとか言うが、当時からあの高校、そしてあの地域には独自性が見られた。
生徒もそして卒業生も母校を誇りに芸術性など精神面での強みが見られたと思う。
そんな素地から、生まれ変わった堀川高校に期待してしまうのは贔屓目かも知れない。
又、西京高校も革新が行われた学校であるが、
この二つの学校の特徴は、
最も多感な時期に現在の日本人が教育にて身に着けてこなかった・・・
欧米の教育に見られる論理性やディベート力に代表される表現を磨く事。
そして、自分の目的意識を啓発する事であろう。
とある本で読んだが、この考えは受験進学校で有名だった灘高校にも見られるような気がする。
すべてに自主性を伸ばす工夫があったようである。
時代が動き、こうした教育制度の改革によって、
次世代の人的資産が育ってゆく事は日本にとって非常に有意義な事である。
学びの場は学校に限らず、社会に出てもあるのだが、
その手法を習得する事はなかなか試練を強いられる。
より良い未来の為に、有望な次世代を作ろうとしているこれらの学校を応援したい。
京都の教育制度の改革のベースには、
かまど金の精神があるという。
子供のあるなしにかかわらず、かまどの数に応じて教育の為の資金を出し合うというものである。
社会の宝である子供を育てようという気持ちのあらわれである。
とかく、閉鎖的社会と思われる京都であるが、
こうした素敵な制度や精神はどんどん広げていただきたい。
どの分野、世界でも水平思考は可能であり、
それを実現する事が重要である。
プロなら、現状はとか言い訳を考えるのではなく、
どうすれば?あるいは何故なのか?を常に問いかけ、
顧客が満足のゆく成果を作り出す事が必要ではないだろうか?
急に変わったわけではないが、
ゆとり教育の制度がやっと身を結び始めたのではないだろうか?
総合学習とよばれ、
自ら学び、自ら考え、解決する力や、学び方、ものの考え方などを身につけさせる
という考えのもと、
色々な体験型学習を経験させる教科が増えたのは記憶に新しいが、
実際のところうまく機能していたかどうかは疑問であった。
それは何故なのだろう?
何かをする際、画期的な制度を打ち上げる事は必要だが、
それには理想とする目標に対して、
確実な手法、バイアス、指導などいくつかの条件が整ってこそ、
そうして、実際に現場で行われた事に対して、
冷静にかつ客観的に評価検証を行い、
計画の練り直しや、補正を行う事で成果が大きなものとなるのではないだろうか?
形だけにとらわれて、中身の無いシステムを作り上げてしまうと、
その理想とする目標が形骸化され、成果も見えないものとなっている。
京都市で近年行われてきた手法は、
その検証システムとして、「学校評価システム」と「教員評価システム」を取り入れている。
それが、プラスのモチベーションを作り上げてきたのではないか?
随分前になるが、大学の頃とある京都の公立高校を拝見した事があるが、
正直に申し上げて当時の公立高校は生徒も教員も目に余るものがあった。
現状に甘んじてなんら革新的な行動は無かったように見える。
「堀川の奇跡」と呼ばれる堀川高校の高校改革のパイロット校としての位置づけは、
当時、その卒業生と交流した経験からすれば、なんら不思議ではない。
すごく変わったとか言うが、当時からあの高校、そしてあの地域には独自性が見られた。
生徒もそして卒業生も母校を誇りに芸術性など精神面での強みが見られたと思う。
そんな素地から、生まれ変わった堀川高校に期待してしまうのは贔屓目かも知れない。
又、西京高校も革新が行われた学校であるが、
この二つの学校の特徴は、
最も多感な時期に現在の日本人が教育にて身に着けてこなかった・・・
欧米の教育に見られる論理性やディベート力に代表される表現を磨く事。
そして、自分の目的意識を啓発する事であろう。
とある本で読んだが、この考えは受験進学校で有名だった灘高校にも見られるような気がする。
すべてに自主性を伸ばす工夫があったようである。
時代が動き、こうした教育制度の改革によって、
次世代の人的資産が育ってゆく事は日本にとって非常に有意義な事である。
学びの場は学校に限らず、社会に出てもあるのだが、
その手法を習得する事はなかなか試練を強いられる。
より良い未来の為に、有望な次世代を作ろうとしているこれらの学校を応援したい。
京都の教育制度の改革のベースには、
かまど金の精神があるという。
子供のあるなしにかかわらず、かまどの数に応じて教育の為の資金を出し合うというものである。
社会の宝である子供を育てようという気持ちのあらわれである。
とかく、閉鎖的社会と思われる京都であるが、
こうした素敵な制度や精神はどんどん広げていただきたい。
どの分野、世界でも水平思考は可能であり、
それを実現する事が重要である。
プロなら、現状はとか言い訳を考えるのではなく、
どうすれば?あるいは何故なのか?を常に問いかけ、
顧客が満足のゆく成果を作り出す事が必要ではないだろうか?
2007年11月30日 Posted by so good at 23:59 │Comments(0) │Innovation
農業におけるイノベーションの可能性は?
日経BPの記事を読んでいて、
一つの提案というか解決策として、
現在の伊藤園による茶産地育成事業がいい味を出している。
地方自治体や現地の農業生産法人と共同で茶産地育成事業を進めているそうである。
おーいお茶の原料として、安全な日本産のお茶を作っていくという
企業の使命感の表れとも思える方針であるが、
現在の食の安全が脅かされた状況では、
差異性となり、強みとなっている。
九州地方の刈り取りなど利便性が高いところを中心として開発しているようであるが、
一般の茶葉の基準とは違うペットボトル用のお茶の葉とすることで、
形などをあまり細かく考えなくて良いので、効率化も図られている。
又、出来たものを伊藤園が買い取るので農家としても安定しているようである。
農業は、かつて二毛作などのテクニックを開発していたが、
現在は特にすすんだものが無い現状なので、
こうした取り組みが、農業の効率化やブレイクスルーの始まりとなり、
次の新たな取り組みが出てくれば面白いと思う。
又、そうした農業の底上げによって、
輸入作物による危険性が少しでも回避できれば、
消費者にとってもよりありがたいことではないだろうか?
一つの提案というか解決策として、
現在の伊藤園による茶産地育成事業がいい味を出している。
地方自治体や現地の農業生産法人と共同で茶産地育成事業を進めているそうである。
おーいお茶の原料として、安全な日本産のお茶を作っていくという
企業の使命感の表れとも思える方針であるが、
現在の食の安全が脅かされた状況では、
差異性となり、強みとなっている。
九州地方の刈り取りなど利便性が高いところを中心として開発しているようであるが、
一般の茶葉の基準とは違うペットボトル用のお茶の葉とすることで、
形などをあまり細かく考えなくて良いので、効率化も図られている。
又、出来たものを伊藤園が買い取るので農家としても安定しているようである。
農業は、かつて二毛作などのテクニックを開発していたが、
現在は特にすすんだものが無い現状なので、
こうした取り組みが、農業の効率化やブレイクスルーの始まりとなり、
次の新たな取り組みが出てくれば面白いと思う。
又、そうした農業の底上げによって、
輸入作物による危険性が少しでも回避できれば、
消費者にとってもよりありがたいことではないだろうか?
2007年11月19日 Posted by so good at 23:41 │Comments(0) │Innovation
攻撃こそ最大の防御
千趣会の行待裕弘社長は、
「会社なんて簡単につぶれる」
と絶え間ない危機感のもと、
常に何かのイノベーションを起こそうという経営方針である。
それは、新事業や新サービスを開発や
今までにないコスト削減の方法として形になっている。
もともとカタログ通販では良く目にする会社であったが、
矢継ぎ早に新サービスを提供し、チャネルを拡大し続けている。
読売テレビ放送と共同で、テレビショッピングおよびネット通販を運営する合弁会社の設立
バンダイネットワークスと共同でiモード向けのショッピングサイト「ランラン ランキング」のオープン
雑貨店「ベルメゾンマーケット八尾店」(大阪府八尾市)のオープン
など、すざましいものがある。
4Pのうち、チャンネル戦略と呼ばれるものだが、
その可能性も判らないうちからインターネットによる通販を立ち上げている事、
それが成功の元になっている事は確かだが、
古くはガリレオが数多くの実験を繰り返したように、
数多くの実験をしていけそうなものを模索している。
そうする事で、量が質を上げた例とも言えるであろう。
何も手を打たずに時代から取り残されたらおしまいなのである。
通販のマルチチャネル化だけの経営努力ではないが、
その取り組みは是非とも参考にするに値する。
通販業界では大手であるにもかかわらず、
常に危機意識を持ち、慢心しない心が生み出している経営と言えよう。
そうして、通販業界の中では長くやってきた歴史が、
数多くのリピーターを作っている事実を真摯にとらえ、
商品がいいということが大事と捕らえ
アフターサービスの品質にも重きを置く
そうして、小売としての信用を積み上げた結果が、
リピーターの増加を加速しているのではないだろうか?
そうした事で利益が生まれ、新規顧客の取り込みにも原資を回せることで正の連鎖としている。
千趣会の一番の財産は、顧客からの信頼だと判っているので、
顧客を大事にする姿勢が貫かれていると思われる。
顧客第一主義のマーケッティングミックスへと繋がっているのですね。
そうした事で、リピーターの方々にとって一つのブランドとなり信用や信頼が生まれているのですね。
信頼は一朝一夕には築けないものですので、
現在の報道にあるような顧客に対する裏切りをしてしまうと台無しです。
それが企業の財産である事を心に刻み、
顧客の事を思う気持ちが経営の進展に繋がるものと思われます。
それは、自分の家族に対して与えるような無償の愛の世界をもっと広げてゆく事でしょうか?
「会社なんて簡単につぶれる」
と絶え間ない危機感のもと、
常に何かのイノベーションを起こそうという経営方針である。
それは、新事業や新サービスを開発や
今までにないコスト削減の方法として形になっている。
もともとカタログ通販では良く目にする会社であったが、
矢継ぎ早に新サービスを提供し、チャネルを拡大し続けている。
読売テレビ放送と共同で、テレビショッピングおよびネット通販を運営する合弁会社の設立
バンダイネットワークスと共同でiモード向けのショッピングサイト「ランラン ランキング」のオープン
雑貨店「ベルメゾンマーケット八尾店」(大阪府八尾市)のオープン
など、すざましいものがある。
4Pのうち、チャンネル戦略と呼ばれるものだが、
その可能性も判らないうちからインターネットによる通販を立ち上げている事、
それが成功の元になっている事は確かだが、
古くはガリレオが数多くの実験を繰り返したように、
数多くの実験をしていけそうなものを模索している。
そうする事で、量が質を上げた例とも言えるであろう。
何も手を打たずに時代から取り残されたらおしまいなのである。
通販のマルチチャネル化だけの経営努力ではないが、
その取り組みは是非とも参考にするに値する。
通販業界では大手であるにもかかわらず、
常に危機意識を持ち、慢心しない心が生み出している経営と言えよう。
そうして、通販業界の中では長くやってきた歴史が、
数多くのリピーターを作っている事実を真摯にとらえ、
商品がいいということが大事と捕らえ
アフターサービスの品質にも重きを置く
そうして、小売としての信用を積み上げた結果が、
リピーターの増加を加速しているのではないだろうか?
そうした事で利益が生まれ、新規顧客の取り込みにも原資を回せることで正の連鎖としている。
千趣会の一番の財産は、顧客からの信頼だと判っているので、
顧客を大事にする姿勢が貫かれていると思われる。
顧客第一主義のマーケッティングミックスへと繋がっているのですね。
そうした事で、リピーターの方々にとって一つのブランドとなり信用や信頼が生まれているのですね。
信頼は一朝一夕には築けないものですので、
現在の報道にあるような顧客に対する裏切りをしてしまうと台無しです。
それが企業の財産である事を心に刻み、
顧客の事を思う気持ちが経営の進展に繋がるものと思われます。
それは、自分の家族に対して与えるような無償の愛の世界をもっと広げてゆく事でしょうか?
2007年11月07日 Posted by so good at 06:06 │Comments(0) │Innovation
未来の人材を創造
最近考えてます企業の社会的責任の一つの形がここにあります。
パナソニックのパナソニックセンター東京内にある
リスーピアです。
実は、理科と数学で遊ぶ場所だからリスーピアとのなんともべたな名づけなのだが、
その内容は現代のIT技術をうまく利用した数学のミュージアムである。
実は、私自身理数系出身ではあるが、
近年の小中学生は理数系離れがはなはだしいようで、
それを憂いた松下電器の中村邦夫会長が
との気持ちから設立された施設である。
場所からすれば、おもいっきりパナソニックの施設ではあるが、
施設自体に社名を使っていない点は、
一企業の思惑にとらわれず、日本全体の問題に取り組もうという姿勢
を明確にあらわしている。
勿論、技術者が企業の行く末を左右する会社にとっては、
次世代の技術者の育つ環境として、理数に興味を持っていただくことは大切な事である。
リスーピアは、理科や数学の原理モデルを展示する1階の「クエストフロア」
体験型の展示物が並ぶ3階の「ディスカバリーフロア」から成る。
数学に関する展示の監修を担当した埼玉大学経済学部の岡部恒治教授がかたる
という言葉は、私も非常に共感できる点がある。
小学生から中学生になる事で、算数から数学へと変わるが、
そこで、考える子供であればあるほど、
つまづきというか概念の違いに戸惑う事があるはずである。
そうして、必要でない苦手意識が生まれて理数離れが生じているのではないか?
それを、このような施設が出来る事で、
抽象的で概念的な理解より実際に目に見える形で示す事が、
興味を抱く礎となりうるはずである。
また、この施設では、
パーソナルガイドシステムを交通機関や公共スペースでの利用に展開することを念頭に置いている
松下電器の可視光通信を利用したパーソナルガイドシステムの導入の実験場でもある。
これは、来るべきユビキタスネットワーク社会の実現に大きな一歩となる事であろう。
同じ作るのなら、こうした生きた施設を作っていく事が、
企業の社会的責任の表れとして顧客満足につながるのではないだろうか?
この施設は、自社のブランドを確立し次世代への礎となるはずである。
パナソニックのパナソニックセンター東京内にある
リスーピアです。
実は、理科と数学で遊ぶ場所だからリスーピアとのなんともべたな名づけなのだが、
その内容は現代のIT技術をうまく利用した数学のミュージアムである。
実は、私自身理数系出身ではあるが、
近年の小中学生は理数系離れがはなはだしいようで、
それを憂いた松下電器の中村邦夫会長が
「天然資源が乏しい日本は、ものづくり立国、
科学技術創造立国としてでしか存続できない。
これからの日本を支えるのは優秀な理科系人材だ。
この施設をきっかけに、理科・数学への関心を少しでも高めてほしい」
との気持ちから設立された施設である。
場所からすれば、おもいっきりパナソニックの施設ではあるが、
施設自体に社名を使っていない点は、
一企業の思惑にとらわれず、日本全体の問題に取り組もうという姿勢
を明確にあらわしている。
勿論、技術者が企業の行く末を左右する会社にとっては、
次世代の技術者の育つ環境として、理数に興味を持っていただくことは大切な事である。
リスーピアは、理科や数学の原理モデルを展示する1階の「クエストフロア」
体験型の展示物が並ぶ3階の「ディスカバリーフロア」から成る。
数学に関する展示の監修を担当した埼玉大学経済学部の岡部恒治教授がかたる
数学の力とは、物事を抽象化し、
一般化する力だと言うことができます。
つまり本質を捉える力ということ。
数学の考え方は技術者に限らず、世の中で必ず役に立つのです。
という言葉は、私も非常に共感できる点がある。
小学生から中学生になる事で、算数から数学へと変わるが、
そこで、考える子供であればあるほど、
つまづきというか概念の違いに戸惑う事があるはずである。
そうして、必要でない苦手意識が生まれて理数離れが生じているのではないか?
それを、このような施設が出来る事で、
抽象的で概念的な理解より実際に目に見える形で示す事が、
興味を抱く礎となりうるはずである。
また、この施設では、
パーソナルガイドシステムを交通機関や公共スペースでの利用に展開することを念頭に置いている
松下電器の可視光通信を利用したパーソナルガイドシステムの導入の実験場でもある。
これは、来るべきユビキタスネットワーク社会の実現に大きな一歩となる事であろう。
同じ作るのなら、こうした生きた施設を作っていく事が、
企業の社会的責任の表れとして顧客満足につながるのではないだろうか?
この施設は、自社のブランドを確立し次世代への礎となるはずである。
2007年11月06日 Posted by so good at 11:11 │Comments(0) │Innovation
異端から最先端へ
前回書いた長崎県美術館のすぐそばに立っているのが、
長崎歴史文化博物館なのですが、
こちらは、市営の長崎市博物館と長崎県立美術博物館の収蔵品をあわせて、
新たに作られたものです。
常設の展示に毎日700人も800人も見に来る博物館となっているわけはなんでしょうか?
それは、博物館の運営に経営の視点を取り入れたこと。
ターゲットの明確化をし、
学芸員の自己満足を撤廃。
サービス精神にあふれ、来館者を飽きさせない工夫をいたるところに凝らした。
そうして、旅行代理店などに徹底した営業活動を行う。
これらは、実は指定管理者制度により民間に委託されている。
ともすれば、民間委託によりひどい管理状況になると思われがちだったが、
行政側がしっかりとチェックしたり、主導することで新世代の管理を行っている。
そうして、当初は異端だといわれていたのだが、
現在の成功例を見て、他の博物館関係者が手本として見学に来るほど最先端の方式として認知されたようである。
ついつい、業界の常識にとらわれていては、
とてもイノベーションは実現できないので、
どうしたらもっと?を考えて、
利用者が楽しめる世界を作っていく。
レジャー施設さがならの博物館が次第に増えていく事を切に願います。
こだわりといって、学術員が自分の研究成果を発表しているような、
そんな独りよがりの展示では、楽しめませんよね?
某、◎琶◎博物館でも、実体験が出来る場はありますが、
せっかくなら子供がもっと楽しめるように、
学術員のかたが歩み寄る姿勢が大切ではないでしょうか?
いつまでも県のほうを見て、形だけの作業では楽しみは伝わりません。
利用者の立場に立って、共に楽しむ姿勢が重要ではないでしょうか?
更に、長崎歴史文化博物館では、長崎方式といわれる・・・
特殊な発注法で収蔵品管理システムを作り上げたそうである。
これにより、システム開発費用の削減と地場産業の育成というメリットも作り出した。
これも、中途半端な行政による無駄な投資と違って、
確実に成果を挙げている点は素晴らしい事ですね。
何かをやるには、目標を明確にして、確実に成果をだす。
これは、どの業種、公・民関係なく必要な事ですね。
いつか機会があったら、必ず訪れたい施設です。
だれかツアー組みますか?(笑)
長崎歴史文化博物館なのですが、
こちらは、市営の長崎市博物館と長崎県立美術博物館の収蔵品をあわせて、
新たに作られたものです。
常設の展示に毎日700人も800人も見に来る博物館となっているわけはなんでしょうか?
それは、博物館の運営に経営の視点を取り入れたこと。
ターゲットの明確化をし、
学芸員の自己満足を撤廃。
サービス精神にあふれ、来館者を飽きさせない工夫をいたるところに凝らした。
そうして、旅行代理店などに徹底した営業活動を行う。
これらは、実は指定管理者制度により民間に委託されている。
ともすれば、民間委託によりひどい管理状況になると思われがちだったが、
行政側がしっかりとチェックしたり、主導することで新世代の管理を行っている。
そうして、当初は異端だといわれていたのだが、
現在の成功例を見て、他の博物館関係者が手本として見学に来るほど最先端の方式として認知されたようである。
ついつい、業界の常識にとらわれていては、
とてもイノベーションは実現できないので、
どうしたらもっと?を考えて、
利用者が楽しめる世界を作っていく。
レジャー施設さがならの博物館が次第に増えていく事を切に願います。
こだわりといって、学術員が自分の研究成果を発表しているような、
そんな独りよがりの展示では、楽しめませんよね?
某、◎琶◎博物館でも、実体験が出来る場はありますが、
せっかくなら子供がもっと楽しめるように、
学術員のかたが歩み寄る姿勢が大切ではないでしょうか?
いつまでも県のほうを見て、形だけの作業では楽しみは伝わりません。
利用者の立場に立って、共に楽しむ姿勢が重要ではないでしょうか?
更に、長崎歴史文化博物館では、長崎方式といわれる・・・
特殊な発注法で収蔵品管理システムを作り上げたそうである。
これにより、システム開発費用の削減と地場産業の育成というメリットも作り出した。
これも、中途半端な行政による無駄な投資と違って、
確実に成果を挙げている点は素晴らしい事ですね。
何かをやるには、目標を明確にして、確実に成果をだす。
これは、どの業種、公・民関係なく必要な事ですね。
いつか機会があったら、必ず訪れたい施設です。
だれかツアー組みますか?(笑)
2007年11月05日 Posted by so good at 12:12 │Comments(0) │Innovation
「美術館に行くと何かがある」
そんな気持ちにさせる美術館があったら・・・
勿論行きたいですね。
長崎県美術館は、金子知事が進める「文化を生かしたまちづくり」の一環として設立されましたが、
知事が長崎県の美術館が現有する長崎ならではの資料、
つまり南蛮文化や出島に関する歴史的資料、
スペイン美術のコレクションなどを大切に思い、
その存在価値を十分に生かそうとして立ち上げたものです。
徹底的に利用者の視点に立ったサービスの提供
を主眼としているところです。
行政側が「非常識な美術館」と自慢げに言うぐらい、
従来のサービス形態を無視した、
しかしながら我々利用する立場としては、
素敵な発想の美術館ですね。
という従来では考えられない事をも利用者の利便の為に実行しています。
そうした取り組みは、2005年度の長崎県美術館の入場者数約65万人
うち県内の人の割合は約85%を占める。
その半数は5回以上足を運んでいるリピーターであるという数字に現れてますね。
これは既に、県民の「憩いの場」の役割を果たしているという事ですね。
設計者が美術館とは都市のリビングルームという観点での設計を行った建物も、
独特の雰囲気をかもし出していますね。
誰にでも開かれた美術館というコンセプトをうまく形にしたといえるでしょう。
そして、美術館といわれるとついつい発想してしまう雰囲気がありますが、
美術を大きな意味で捉えている館長の考えにより、
美術に限らず音楽やダンス、映像作品など、様々な芸術表現に触れられる場として
ホールなどを開放しています。
そうした事で、各種イベントが盛んに行われているようです。
そこから、告知しなくても・・・
「美術館に行くと何かがある」と利用者に思わせてしまう。
つまりは、これもブランディングですね。
官と民が協調して行ってきた素晴らしい事業ですね。
ここで、地元に振り返ってみると・・・
琵琶湖博物館も、十分素晴らしいですね。
ただ、長崎博物館ほどのイノベーションは無いので、
もう二ひねりぐらいはしていただきたいものです。
無理に高い利用料を取って経営しようとしなくても、
しっかり黒字になっている公立美術館がある現状を、
もっと真摯に受け止めていただきたいですね。
公営だから民営とは違うよってあぐらをかいていないで、
どうすれば?と頭をひねり続ける姿勢を見習いましょう(笑)
それは、中小だから大企業のようには出来ないよって言い訳していることと同じでは?
ビジネスチャンスは考え方次第で生まれるもの。
利用者(顧客)の立場に立った考えから始まるのではないでしょうか?
勿論行きたいですね。
長崎県美術館は、金子知事が進める「文化を生かしたまちづくり」の一環として設立されましたが、
知事が長崎県の美術館が現有する長崎ならではの資料、
つまり南蛮文化や出島に関する歴史的資料、
スペイン美術のコレクションなどを大切に思い、
その存在価値を十分に生かそうとして立ち上げたものです。
徹底的に利用者の視点に立ったサービスの提供
を主眼としているところです。
行政側が「非常識な美術館」と自慢げに言うぐらい、
従来のサービス形態を無視した、
しかしながら我々利用する立場としては、
素敵な発想の美術館ですね。
夜8時という閉館時間
公立の美術館でお酒を出す
という従来では考えられない事をも利用者の利便の為に実行しています。
そうした取り組みは、2005年度の長崎県美術館の入場者数約65万人
うち県内の人の割合は約85%を占める。
その半数は5回以上足を運んでいるリピーターであるという数字に現れてますね。
これは既に、県民の「憩いの場」の役割を果たしているという事ですね。
設計者が美術館とは都市のリビングルームという観点での設計を行った建物も、
独特の雰囲気をかもし出していますね。
誰にでも開かれた美術館というコンセプトをうまく形にしたといえるでしょう。
そして、美術館といわれるとついつい発想してしまう雰囲気がありますが、
美術を大きな意味で捉えている館長の考えにより、
美術に限らず音楽やダンス、映像作品など、様々な芸術表現に触れられる場として
ホールなどを開放しています。
そうした事で、各種イベントが盛んに行われているようです。
そこから、告知しなくても・・・
「美術館に行くと何かがある」と利用者に思わせてしまう。
つまりは、これもブランディングですね。
官と民が協調して行ってきた素晴らしい事業ですね。
ここで、地元に振り返ってみると・・・
琵琶湖博物館も、十分素晴らしいですね。
ただ、長崎博物館ほどのイノベーションは無いので、
もう二ひねりぐらいはしていただきたいものです。
無理に高い利用料を取って経営しようとしなくても、
しっかり黒字になっている公立美術館がある現状を、
もっと真摯に受け止めていただきたいですね。
公営だから民営とは違うよってあぐらをかいていないで、
どうすれば?と頭をひねり続ける姿勢を見習いましょう(笑)
それは、中小だから大企業のようには出来ないよって言い訳していることと同じでは?
ビジネスチャンスは考え方次第で生まれるもの。
利用者(顧客)の立場に立った考えから始まるのではないでしょうか?
2007年11月04日 Posted by so good at 08:08 │Comments(0) │Innovation
マキアージュ ツバキ
最も効果が大きく、
持続する改革とは、失いかけていた本来の自分を取り戻すこと
「100%お客様志向の会社を目指す」
と2005年度に前田新造社長が就任して構造改革が行われたことで、
従来より働いていた社員が、本来持っていたビジョンにふりかえる事が出来たようです。
「より多くの人に美しくなってもらい、喜んでもらいたい」
そう思って入社した資生堂社員の方々が本来の気持ちに立ち戻って、
画期的に充実した仕事が出来るようになっている。
人を大事にすることにつながってますね。
マキアージュは骨太なブランド構築に、
大幅なプロモーションを行ったようですが、
それだけではなく、
既存の商品に対する顧客の不満点についてもつぶさに検証し、商品に反映したそうです。
個々に成功のポイントが見られますね。
お客様志向が生かされているわけです。
ツバキは
「資生堂を代表するシャンプー」として作り上げたものですが、
「日本の美なら椿をテーマにしよう」の気持ちから出来たそうです。
「花椿マーク」という社標までも広告に使うほど思い入れがある商品ですね。
そうした、商品の充実と同時に、
との考えから、美容部員の本来の目的をもう一度認識させることを行ったそうです。
美容部員が、「顧客を美しくする」「感動を与える」ことに全精力を傾けられるよう、販売ノルマを撤廃。
その一方で美容部員の評価に顧客の声を取り入れる為にアンケートはがきを配布。
現在、美容部員による話し合いの場などモチベーションアップが図られてますので、
更に権限の委譲などのステップが踏まれれば、
和製ノードストロームウェイに近づくのではないでしょうか?
もし、そこまで進めることが出来れば、
資生堂としてのブランドが周知のものとなり、成功といえますね。
資生堂ではないのですが、
大学の先輩がとある化粧品会社に就職されるときに、
「より多くの人に美しくなってもらい、喜んでもらいたい」
と同じようなことをおっしゃっていたような記憶があります。
化粧品の場合、更に社会的責任や環境に付いて、
それに健康?的な問題もありますので、
それらを含めて更に変革しつつ成長していただける事を願います。
持続する改革とは、失いかけていた本来の自分を取り戻すこと
「100%お客様志向の会社を目指す」
と2005年度に前田新造社長が就任して構造改革が行われたことで、
従来より働いていた社員が、本来持っていたビジョンにふりかえる事が出来たようです。
「より多くの人に美しくなってもらい、喜んでもらいたい」
そう思って入社した資生堂社員の方々が本来の気持ちに立ち戻って、
画期的に充実した仕事が出来るようになっている。
人を大事にすることにつながってますね。
マキアージュは骨太なブランド構築に、
大幅なプロモーションを行ったようですが、
それだけではなく、
既存の商品に対する顧客の不満点についてもつぶさに検証し、商品に反映したそうです。
個々に成功のポイントが見られますね。
お客様志向が生かされているわけです。
ツバキは
「資生堂を代表するシャンプー」として作り上げたものですが、
「日本の美なら椿をテーマにしよう」の気持ちから出来たそうです。
「花椿マーク」という社標までも広告に使うほど思い入れがある商品ですね。
そうした、商品の充実と同時に、
「お客様と接しているところが、企業の価値を伝える。
いくら商品ブランドを変えて、広告を打って、資生堂が変わったと言っても、
お客様に実感してもらわなければ意味がない」
との考えから、美容部員の本来の目的をもう一度認識させることを行ったそうです。
美容部員が、「顧客を美しくする」「感動を与える」ことに全精力を傾けられるよう、販売ノルマを撤廃。
その一方で美容部員の評価に顧客の声を取り入れる為にアンケートはがきを配布。
現在、美容部員による話し合いの場などモチベーションアップが図られてますので、
更に権限の委譲などのステップが踏まれれば、
和製ノードストロームウェイに近づくのではないでしょうか?
もし、そこまで進めることが出来れば、
資生堂としてのブランドが周知のものとなり、成功といえますね。
資生堂ではないのですが、
大学の先輩がとある化粧品会社に就職されるときに、
「より多くの人に美しくなってもらい、喜んでもらいたい」
と同じようなことをおっしゃっていたような記憶があります。
化粧品の場合、更に社会的責任や環境に付いて、
それに健康?的な問題もありますので、
それらを含めて更に変革しつつ成長していただける事を願います。
2007年11月03日 Posted by so good at 09:09 │Comments(0) │Innovation
ノード スプリングドライブ ソヌリ
経営革新に付いて、BPなどで情報があるので調べてみました。
ほとんどが大企業の手法にはなりますが、
中小でも可能な道筋はあるはずです。
今回はセイコーについて、
日本の時計メーカーとしては、皆様なじみのあるメーカーですね。
先ずは市場分析とセグメンテーションをしてます。
現状分析、数量が多ければ儲かるわけではない。
原因は高級な機械式腕時計にある。
セグメンテーションにより、高級時計の小さいけれども、
単価が大きい市場がみえてきていますね。
複雑時計といわれるもので、
機械式の高級腕時計の中で、
鐘を鳴らす時打ちや時間を正確に計るための特別な機能を付加したもの
これをターゲットにしていますね。
とは言っても、スイスの伝統工芸の上を行くには?
更なる技術が必要であったようですね。
スプリングドライブ
サイレントガバナー
の二つの技術の粋がそれを助けてますね。
72時間、3日巻きが可能になるような、ばねの開発
水晶発振子の組み合わせによる精度の向上
技術そのものが革新的です。
また、空気粘性を利用した調速機構という、
考えられてもなかなか実現は難しい技術をも開発してますね。
そうして、その技術を完成させるためには、
盛岡セイコー工業の腕時計生産ラインのような
マイスターを大事にする場所が必要であったのですね。
最後は人に委ねられるという観点から人を大事にした考え方は素晴らしいです。
かつて、電子式のクオーツ時計を作り
電波時計を作って、正確な時計へのあくなき挑戦を果たしてきた会社が、
今度は機械の美しさで腕時計に別の価値を見出してきた。
つまり、それは時計じゃないのですね。
高級品であり、持つ人のこだわりや満足(needsやwants)を満たすもの
高級品は、製造するメーカーの考えや品質、環境への取り組みなど
企業経営そのものにも強い関心を持たれる。
社会に対して明確なメッセージを発信できない企業たりうることが必要なのですね。
筋の通った理念のもとに作り上げた世界が必要なのですね。
それが、ブランドであり、ブランディングなのでしょうか?
ほとんどが大企業の手法にはなりますが、
中小でも可能な道筋はあるはずです。
今回はセイコーについて、
日本の時計メーカーとしては、皆様なじみのあるメーカーですね。
先ずは市場分析とセグメンテーションをしてます。
日本の腕時計市場(販売金額)は2005年度で、5991億円だった。
しかし、そのうち4258億円をスイスからの輸入品が占める。
国内メーカー品は全部合わせても1194億円しかない。
わずか20%の販売シェアしかないのである。
現状分析、数量が多ければ儲かるわけではない。
原因は高級な機械式腕時計にある。
世界の腕時計市場を個数で見ると、2005年は12億5000万個作られた。
このうち、日本のメーカーが生産したのは7億2400万個。
ほぼ半数を日本メーカー製が占めるわけだ。
販売金額では高級なスイス製の腕時計に圧倒されている。
セグメンテーションにより、高級時計の小さいけれども、
単価が大きい市場がみえてきていますね。
複雑時計といわれるもので、
機械式の高級腕時計の中で、
鐘を鳴らす時打ちや時間を正確に計るための特別な機能を付加したもの
これをターゲットにしていますね。
とは言っても、スイスの伝統工芸の上を行くには?
更なる技術が必要であったようですね。
スプリングドライブ
サイレントガバナー
の二つの技術の粋がそれを助けてますね。
72時間、3日巻きが可能になるような、ばねの開発
水晶発振子の組み合わせによる精度の向上
技術そのものが革新的です。
また、空気粘性を利用した調速機構という、
考えられてもなかなか実現は難しい技術をも開発してますね。
そうして、その技術を完成させるためには、
盛岡セイコー工業の腕時計生産ラインのような
マイスターを大事にする場所が必要であったのですね。
最後は人に委ねられるという観点から人を大事にした考え方は素晴らしいです。
かつて、電子式のクオーツ時計を作り
電波時計を作って、正確な時計へのあくなき挑戦を果たしてきた会社が、
今度は機械の美しさで腕時計に別の価値を見出してきた。
つまり、それは時計じゃないのですね。
高級品であり、持つ人のこだわりや満足(needsやwants)を満たすもの
高級市場に挑む企業経営のイノベーションと表裏一体でなければならない。
その意味では、技術的に高いものができても、
販売やサービスの革新などの取り組みが必要。
高級品は、製造するメーカーの考えや品質、環境への取り組みなど
企業経営そのものにも強い関心を持たれる。
社会に対して明確なメッセージを発信できない企業たりうることが必要なのですね。
筋の通った理念のもとに作り上げた世界が必要なのですね。
それが、ブランドであり、ブランディングなのでしょうか?
タグ :機械式時計Innovation