攻撃こそ最大の防御

千趣会の行待裕弘社長は、
「会社なんて簡単につぶれる」
と絶え間ない危機感のもと、
常に何かのイノベーションを起こそうという経営方針である。
それは、新事業や新サービスを開発や
今までにないコスト削減の方法として形になっている。

もともとカタログ通販では良く目にする会社であったが、
矢継ぎ早に新サービスを提供し、チャネルを拡大し続けている。
読売テレビ放送と共同で、テレビショッピングおよびネット通販を運営する合弁会社の設立
バンダイネットワークスと共同でiモード向けのショッピングサイト「ランラン ランキング」のオープン
雑貨店「ベルメゾンマーケット八尾店」(大阪府八尾市)のオープン
など、すざましいものがある。

4Pのうち、チャンネル戦略と呼ばれるものだが、
その可能性も判らないうちからインターネットによる通販を立ち上げている事、
それが成功の元になっている事は確かだが、
古くはガリレオが数多くの実験を繰り返したように、
数多くの実験をしていけそうなものを模索している。
そうする事で、量が質を上げた例とも言えるであろう。
何も手を打たずに時代から取り残されたらおしまいなのである。
通販のマルチチャネル化だけの経営努力ではないが、
その取り組みは是非とも参考にするに値する。
通販業界では大手であるにもかかわらず、
常に危機意識を持ち、慢心しない心が生み出している経営と言えよう。

そうして、通販業界の中では長くやってきた歴史が、
数多くのリピーターを作っている事実を真摯にとらえ、
商品がいいということが大事と捕らえ
アフターサービスの品質にも重きを置く
そうして、小売としての信用を積み上げた結果が、
リピーターの増加を加速しているのではないだろうか?

そうした事で利益が生まれ、新規顧客の取り込みにも原資を回せることで正の連鎖としている。

千趣会の一番の財産は、顧客からの信頼だと判っているので、
顧客を大事にする姿勢が貫かれていると思われる。
顧客第一主義のマーケッティングミックスへと繋がっているのですね。
そうした事で、リピーターの方々にとって一つのブランドとなり信用や信頼が生まれているのですね。

信頼は一朝一夕には築けないものですので、
現在の報道にあるような顧客に対する裏切りをしてしまうと台無しです。
それが企業の財産である事を心に刻み、
顧客の事を思う気持ちが経営の進展に繋がるものと思われます。

それは、自分の家族に対して与えるような無償の愛の世界をもっと広げてゆく事でしょうか?



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2007年11月07日 Posted byso good at 06:06 │Comments(0)Innovation

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