異端から最先端へ

前回書いた長崎県美術館のすぐそばに立っているのが、
長崎歴史文化博物館なのですが、
こちらは、市営の長崎市博物館と長崎県立美術博物館の収蔵品をあわせて、
新たに作られたものです。
常設の展示に毎日700人も800人も見に来る博物館となっているわけはなんでしょうか?

それは、博物館の運営に経営の視点を取り入れたこと。
ターゲットの明確化をし、
学芸員の自己満足を撤廃。
サービス精神にあふれ、来館者を飽きさせない工夫をいたるところに凝らした。
そうして、旅行代理店などに徹底した営業活動を行う。


これらは、実は指定管理者制度により民間に委託されている。
ともすれば、民間委託によりひどい管理状況になると思われがちだったが、
行政側がしっかりとチェックしたり、主導することで新世代の管理を行っている。
そうして、当初は異端だといわれていたのだが、
現在の成功例を見て、他の博物館関係者が手本として見学に来るほど最先端の方式として認知されたようである。

ついつい、業界の常識にとらわれていては、
とてもイノベーションは実現できないので、
どうしたらもっと?を考えて、
利用者が楽しめる世界を作っていく。
レジャー施設さがならの博物館が次第に増えていく事を切に願います。
こだわりといって、学術員が自分の研究成果を発表しているような、
そんな独りよがりの展示では、楽しめませんよね?

某、◎琶◎博物館でも、実体験が出来る場はありますが、
せっかくなら子供がもっと楽しめるように、
学術員のかたが歩み寄る姿勢が大切ではないでしょうか?
いつまでも県のほうを見て、形だけの作業では楽しみは伝わりません。
利用者の立場に立って、共に楽しむ姿勢が重要ではないでしょうか?

更に、長崎歴史文化博物館では、長崎方式といわれる・・・
特殊な発注法で収蔵品管理システムを作り上げたそうである。
これにより、システム開発費用の削減と地場産業の育成というメリットも作り出した。

これも、中途半端な行政による無駄な投資と違って、
確実に成果を挙げている点は素晴らしい事ですね。
何かをやるには、目標を明確にして、確実に成果をだす。
これは、どの業種、公・民関係なく必要な事ですね。

いつか機会があったら、必ず訪れたい施設です。
だれかツアー組みますか?(笑)


同じカテゴリー(Innovation)の記事
 かまど金 (2007-11-30 23:59)
 農業におけるイノベーションの可能性は? (2007-11-19 23:41)
 攻撃こそ最大の防御 (2007-11-07 06:06)
 未来の人材を創造 (2007-11-06 11:11)
 「美術館に行くと何かがある」 (2007-11-04 08:08)
 マキアージュ ツバキ (2007-11-03 09:09)


2007年11月05日 Posted byso good at 12:12 │Comments(0)Innovation

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。